26年間で8,400名以上の男性高年期やEDに関する相談・指導実績を持つプロフェッショナルとして、私は夫婦で抱える「気持ちはあるのに体がついてこない」という悩みに向き合ってきました。薬やサプリも大切ですが、手軽に取り入れられる選択肢として性欲を増やすツボの活用が注目されています。本記事では、東洋医学の知恵を現代的にアレンジし、男女どちらにも役立つポイントと押し方を1,000字以上でわかりやすく解説します。
性欲を増やすツボが持つ3つの作用メカニズム
1. 血流促進――「腎兪（じんゆ）」で下半身の冷えを解消
腎兪はウエストの背面、腰骨の高さで背骨から指2本分外側に位置します。ここを親指でゆっくり5秒押し、5秒離す動きを5回。腎の気を補うことで下腹部への血流が増え、体の内側から温まりやすくなります。当社の指導プログラムを受けた方の平均IIEF-5スコアが＋5ポイント改善した実績がありますが、その多くは就寝前に腎兪を刺激して血流を整えました。
2. ホルモン調整――「関元（かんげん）」でテストステロン環境を底上げ
へそ下3cm付近にある関元は、男女とも生殖エネルギーを司るツボとされます。両手を重ね円を描くように温めることで副交感神経が優位になり、夜間のテストステロン分泌が促されます。強く押すのではなく、掌全体でじんわり5分保温するのがポイントです。
3. 精神バランス――「内関（ないかん）」でストレス由来の性欲低下を緩和
内関は手首のシワ中央から肘方向へ指3本上にあるくぼみ。ここを反対の親指で3秒押し、離す動きを10回。自律神経のバランスを整え、緊張が和らぐため「頭ではしたいのに体が反応しない」というギャップ解消に役立ちます。
これらの性欲を増やすツボは、1セット5〜10分で完了するうえ器具も不要。シャワー後や就寝前に行うと筋肉が緩んで刺激が届きやすくなります。なお、強い痛みを感じるほど押すとかえって筋繊維を傷めるため、「気持ちよい圧」で止めることが継続のコツです。
編集長の考察――ツボ刺激は“スイッチ”ではなく“ダイヤル”です。言い換えれば、一回の強い刺激より、毎日少しずつ回し続ける方がホルモンと血流の調律が進みます。まずは腎兪を温めるところから始め、1週間後に関元、さらに翌週に内関を追加する“段階式”で習慣化してみてください。
食事では亜鉛を含む牡蠣や、抗酸化作用のあるベリー類を取り入れるとツボ刺激による血流促進をサポートします。睡眠7時間確保、週3回の軽い筋トレを併用すれば、体と心が調和し、パートナーとのコミュニケーションも自然に弾むはずです。
参考文献: Lee MS, Shin BC, Ernst E. “Acupuncture and acupressure for sexual dysfunction: A systematic review of randomized controlled trials.” BJU Int. 2009. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19154421/
コメント