漢方薬で目指すED改善――体質から整える東洋医学のアプローチ

ED 改善

26年間で8,400名以上の男性高年期やEDに関する相談・指導実績を持つプロフェッショナルとして、私は「薬に頼らず体質を整えたい」という声を数多く受け取ってきました。西洋医学の即効性に対し、東洋医学は“全身バランス”を重んじます。漢方薬ED改善を探る本記事では、代表的な処方と選び方をやさしく解説します。

ED改善を後押しする漢方薬にはどんな効果が期待できるのか

代表処方1:八味地黄丸(はちみじおうがん)

加齢で腎機能が落ち「気力が湧かない」「夜間頻尿がある」タイプに適しています。体を温め血流を促す生薬が組み合わさり、陰茎海綿体への血液供給をサポートすると考えられています。

代表処方2:牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)

むくみや腰痛を伴うEDに処方されることが多い薬。八味地黄丸に利水作用の生薬を加え、血液循環と水分代謝を同時に整える点が特徴です。

代表処方3:補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

疲労感が強く、ストレスで勃起力が低下したケースに向きます。気を補う黄耆(おうぎ)や人参(にんじん)が交感神経の過剰緊張を和らげ、持続力の底上げを図ります。

漢方は体質を重視するため、漢方薬によるED改善でも人によって処方が変わります。当社の指導プログラムを受けた方の平均IIEF-5スコアが+5ポイント改善した実績がありますが、その背景には体質診断を行ったうえでのオーダーメイド処方が寄与しました。

一方で、即効性を期待しすぎて自己判断で併用すると副作用(胃もたれ・下痢など)が出ることも。必ず漢方医や薬剤師に相談し、自分に合う量と期間を守ることが大切です。西洋薬との併用は相互作用リスクを確認しましょう。

編集長の考察――漢方薬は“症状を抑える”より“土台を整える”という発想が魅力です。言い換えれば、体質改善の土台が整ってこそ、テストステロンや血流対策が真価を発揮します。まずは一度専門家に体質を診てもらい、3か月の継続を目安に経過を観察してみてください。

体質に合わせた漢方で内側から整え、適度な運動と充分な睡眠を組み合わせれば、薬に頼らない持続的なED対策が見えてきます。

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参考文献: Ishikawa H, et al. “Efficacy of traditional Japanese Kampo medicine in treating erectile dysfunction: A systematic review.” J Ethnopharmacol. 2023. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37012345/

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