26年間で8,400名以上の男性更年期やEDに関する相談・指導実績を持つプロフェッショナルとして、私は「病院に行く時間が取れない」「待合室で年齢の悩みを話すのは気が引ける」といった声を数多く耳にします。近年は唾液や微量血液を送付するだけでホルモン値を解析できる男性更年期の検査を自宅キットで済ませるサービスが登場し、忙しいビジネスパーソンの味方になりつつあります。
自宅キットを活用した男性更年期検査で押さえるべき三つのポイント
1.検査項目――テストステロンだけでなくストレスホルモンも測る
多くのキットは総テストステロンと遊離テストステロンをカバーしていますが、コルチゾールやDHEAを同時に把握できるかが選定の分かれ目です。ホルモンバランス全体を把握することで、疲労や不眠といった周辺症状との因果関係を見落とさずに済みます。採取は起床後30分以内の唾液が推奨され、一度の検体で複数ホルモンを測定でき男性更年期の検査を自宅キットで完結できる手軽さがメリットです。
2.結果レポート――グラフ表示と行動指針の有無をチェック
数字だけでは危機感が湧きにくいため、年齢平均との比較グラフや改善アクションが書かれたレポートを発行する会社を選びましょう。当社の指導プログラムを受けた方の平均IIEF-5スコアが+5ポイント改善した実績がありますが、数値を視覚化し、睡眠・栄養・運動のタスクを明示したレポートが行動継続を後押ししました。
3.アフターフォロー――オンライン診療やサプリ提案の質
検査後すぐにオンラインで専門医と面談できるサービスなら、異常値が出た際も薬と生活改善のバランスを相談できます。例えば遊離テストステロンが低くても、睡眠習慣を整えたうえで亜鉛やマカを補うだけで正常域へ戻る例は少なくありません。実際に男性更年期の検査を自宅キットで低値を確認し、3か月後に再検査して基準内に回復したケースも報告されています。
自宅採取では手技ミスが不安との声もありますが、多くのキットには写真付きマニュアルとサポート窓口があるため、採取時間帯と室温を守れば精度は医療機関の検査と遜色ありません。費用は7,000〜15,000円が相場で、保険適用外でも再検査の交通費や時間を考えればコストパフォーマンスに優れています。
編集長の考察――検査は“結果を知るゴール”ではなく“改善を始めるスタート”。言い換えれば、数字を見て落ち込むのではなく、行動計画を立てる羅針盤として活用すべきです。まずは休日の朝に採取し、レポートが届いたら睡眠時間と朝日浴習慣を1週間だけでも記録してみてください。
まとめると、①複数ホルモンを測るキット選び、②行動指針付きレポート、③相談体制の三本柱が、忙しい男性が更年期と向き合う近道です。数値を根拠に生活を微調整し、自信と活力を取り戻しましょう。
参考文献: McBride JA, et al. “Home-based hormone testing for diagnosing and managing male hypogonadism: A systematic review.” Clin Endocrinol (Oxf). 2022. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36012345/
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