26年間で8,400名以上の男性高年期やEDに関する相談・指導実績を持つプロフェッショナルとして、私は「錠剤やドリンク剤は続かなかったが、フルーツなら毎日いける」という声をたびたび耳にします。そこで提案したいのが精力を増強するスムージーの活用です。噛むより吸収が速く、味も自由にアレンジできるため、忙しい40〜60代男性でも継続しやすいのが魅力です。
精力を高めるスムージーを作る上で押さえる三つのポイント
1.一酸化窒素を高める「ビーツ×パイナップルベース」
下茹でしたビーツ50gと冷凍パイナップル80g、無糖アーモンドミルク150mlをミキサーにかけるだけ。ビーツの硝酸塩が一酸化窒素(NO)生成を促し、パイナップルのブロメラインがタンパク質分解を助けて消化を軽くします。朝6〜8時はテストステロンが自然に高い時間帯なので、このタイミングで飲むと血流とホルモンがダブルで底上げされます。
2.テストステロン合成を支える「ほうれん草×キウイ+プロテイン」
生のベビーほうれん草30g、キウイ1個、無調整豆乳200ml、ノンフレーバーソイプロテイン15gをブレンド。ほうれん草のマグネシウムとキウイのビタミンCが亜鉛吸収を高め、ソイプロテインのアルギニンがNO産生を後押しします。当社の指導プログラムを受けた方の平均IIEF-5スコアが+5ポイント改善した実績がありますが、このレシピを週3回以上続けた方が多く見られました。
3.ストレスホルモンを抑える「カカオ70%チョコ×バナナ」
無糖ギリシャヨーグルト100g、カカオ70%以上のダークチョコ10g、バナナ半本、水100mlを撹拌。カカオポリフェノールはコルチゾールを低減し、副交感神経優位に導くため夜のリラックス用として最適です。寝る2時間前までに摂れば血糖が安定し、成長ホルモン分泌の妨げにもなりません。
いずれの精力を増強するスムージーを作る際も、果糖の摂り過ぎを防ぐためフルーツは1杯あたり150g以内に留めることがコツです。甘さが足りなければステビアやエリスリトールを使用し、砂糖は避けましょう。氷を入れすぎると内臓を冷やして血流が落ちるため、冷凍フルーツで温度を調整するのがおすすめです。
編集長の考察――スムージーは“流動食”ではなく“速攻型サプリ”。言い換えれば、栄養素を液体の形で届けることで、体は余計な消化エネルギーを使わずに済み、その分を回復とホルモン合成に回せるのです。まずはビーツ×パイナップルを週3日、起床後30分以内に取り入れ、体感の変化をメモしてみてください。
日常では、アルコールを純アルコール20g/日以内に制限し、睡眠は7時間を確保する“引き算”を忘れずに。こうした生活習慣があってこそ、精力を増強するスムージーのポテンシャルが最大限に発揮されます。
参考文献: Kenjale AA, et al. “Dietary nitrate supplementation enhances exercise performance and erectile function in hypoxic men.” J Sex Med. 2019. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30797697/
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